汗というのは人間には欠かせない機能になりますが、季節も夏になるにつれて尋常じゃない量の汗や、かいてしまった汗によるべたつきが気になる人も少なくありません。
汗というのは非常に種類が多く「かなりの量の汗をかくけど全く臭わない人」「普段は涼しい顔をしているのに急に蛇口をひねったようにブワッと汗をかく人」「脇汗だけが酷い人」「頭からの汗がひどい」など、汗の悩みというのは十人十色なのです。
ここでは汗をかいた時の不快感であるべたつきにスポットを当てて、その原因や解消法についてご紹介させていただきます。
気持ち悪い汗のべたつき。原因はなに?
かなりの不快感を与える汗による肌のべたつき・・この原因は何にあるのでしょうか?
人によっては「前はこんな汗をかかなかったのに、今年になってから急に気になるようになってきた」という方もいるのです。
エアコンによる体温機能調整の乱れ
べたつきやすい汗を作り出している原因として考えられるのがエアコンなどの冷気による汗の排出機能の乱れです。
夏場は特にエアコンの効いた涼しい室内で過ごす事も多いかと思いますが、実はそれが原因になっている可能性けっこう高いです。
エアコンがガンガンに効いている部屋にいるとどうなるのか?
冷房のついた部屋で長時間過ごしていると肌が乾燥します。
肌が乾燥していけば人間の体は肌を守ろうと皮脂を過剰に出す機能が働きます。
このような皮脂が過剰に排出された状態で、急に暑い外気の中に出ると滝汗のように汗が出て皮脂と汗が混じり、肌がべたついてしまうのです。
水分量が足りていない(代謝が悪い)
代謝があまり良くないと普段から感じている人も汗がべたつきやすいとされています。
普段は汗をかきにくいのに、汗をかくとべたつきやすいという症状は、男性よりも女性が多い傾向にあります。
これは汗の排出サイクルが正常に機能していないのが最もな理由になります。
代謝が悪いのには食生活や生活環境など、様々な要因があるとされていますが、基本的な問題点を挙げるとするならば1日に摂取すべき水分量が全く足りていないケースも非常に多いのです。
人間の体というのは50%~70%は水分でできていますが、その数値が低いと代謝が悪い傾向にあるのです。
(体内の水分量はスポーツジムなどに設置している専用の機械で計測できます)
「そういえば普段あまり水分を摂ってないな」と思うなら、まずは1日に飲む水の量を増やしてみるのをおすすめします。
適量としては体内の水分量が50%程と少ない方の場合は1日に3リットルくらいは必要になります。
ただし、アルコール類やコーヒーなどの利尿作用があるものは、摂取しても直ぐに排出されてしまうので摂っても逆効果です。
水分量を上げて代謝を改善したいならあくまで”水”を飲むことをおすすめします。
そこに適度な有酸素運動を加えれば更に良いですよ。
肉類などの脂っぽい食べ物はなるべく避ける(食生活改善)
そして気を付けていただきたいのが、あなたが毎日体内に摂り込んでいる食事です。
肉類などの動物性タンパク質というのは汗による体臭をきつくさせたり、皮脂を過剰に排出する傾向にあります。
皮脂が過剰に出るようになれば、汗をかいた時にべたつきの原因にもなるので、今一度、ご自身の食生活を見直してみることでも汗のべたつきが改善されるでしょう。
夏場の嫌~な肌のべたつきを抑えるには?
上記に挙げた原因になる事を避けるというのはもちろんですが、やはりまずは清潔に保つのが大切になります。
汗をかいたら綺麗なタオルで汗を拭き取ってあげる。
これだけでもベタベタした嫌な感じは少なくなるでしょう。
この時に注意していただきたいのが、制汗スプレーなどで肌の表面から抑えつけてしまうことです。
市販されてる制汗スプレーなどを、汗をかいた時に即効性もあるからという理由で使用される方も多いと思いますが、それでは根本的な解決にはなりません。
そのためにも、まずは体内の汗の排出サイクルを本来の正常な状態に戻してあげることです。
ベビーパウダーなどを使って皮脂や汗を吸収してあげるのもべたついている時はかなり有効ですが、肌は水分量や皮脂が少ないと感じれば、余計にまた皮脂を出すので返って逆効果になるような場合もあるのです。
ですから、適度な運動で汗をかくようにしたり、体内の水分量を上げるために水を多めに摂るように心掛けるなど、毎日のちょっとしたことを変えていくのが汗のべたつきを抑えるには重要なのです。